- サムンプライ(Samunphurai)とは
タイ方医学で、病気を治すために使われてきた物質のことで
1)タイハーブを初めとした植物(木、花、葉、根、種子など)
2)動物(骨、牙など)
3)鉱物(鉄、石、塩など)
に大きく分類される
タイ方医学のルーツでもあるシーウォッグ ゴマラバート大師の時代(2500年前)から、手わざと共に自然薬を使った治療や諸症状軽減が行われていた
また、古来タイ方医師は症状により、以下のような治療法を試みてきた
1)タイ式マッサージによって、押す・ひねる・引く・軽くたたくなど
2)ハーブ玉(Prakhop)マッサージ サムンプライの玉によって、押す・押し付けてもむ
3)蒸す(ハーブサウナ)サムンプライの蒸気によって、筋や筋肉をほぐす
4)薬(油、軟膏)を塗る、擦りこむ
5)薬(粉末薬、煎じ薬)を処方する
患者の中には、タイ式マッサージで治る人もいるし、マッサージとハーブ玉マッサージと、薬を併用することによって治る場合もある
それ故サムンプライは、タイ式マッサージに関しては、欠かすことの出来ないものであるといわれる
- ハーブサウナとは
各種サムンプライ(症状により組み合わせを変更)をいれた釜(昔は土鍋)を煎じて、サウナの中でその蒸気を皮膚から体全体に、 また呼吸して体内にも取り入れ、病気治療や回復に使用してきた

次のような効果がある
1)身体を温める
2)発汗作用を高め、減量ができる
3)血液の循環を高める
4)気官をしめらせ、喉のかゆみをやわらげる
痰や脂肪を分解する
- ハーブ玉マッサージとは
布に包んだサムンプライを蒸し、緩和したい患部にあてたり、押したり、マッサージをするものである 熱を媒介体としてサムンプライの成分を皮膚から体内に浸透させ、筋膜を広げ、靭帯・筋肉・関節を柔軟にし、
血液の循環を高めることによって症状を緩和する
このサムンプライの選択がたいへん重要で、必要なものが足りなくても不要なものが混合されていても効果はあまり期待できない また、ハーブ玉は必ず蒸し器で蒸すべきで、電子レンジで温めることは熱が保持されないので行うべきではない
次のような効果がある
1)関節の痛みを和らげる
2)筋肉のこりを和らげる
3)体の痛みやだるさを軽減させる
4)血液循環をよくする
*ハーブサウナ、ハーブ玉マッサージのおすすめ事項
痛みや熱を伴った腫れがある場合は炎症を起こしている可能性があるので、少なくとも24時間以上の後、痛みや腫れが治まるまでは避けること
施術後有効成分を皮膚から洗い流さないために、すぐにシャワーや入浴をしないこと(およそ1時間がめやす)
- 学問としてのサムンプライ
サムンプライの学問は、タイ方医学の中でも重要な位置を占め、タイ方医師を目指した学生の教育課程の中でも多くの時間を費やして履修される 本格的に学ぼうとすると履修範囲も広く、タイ方医学の専門知識を駆使しての診断と処方にまでおよび、これをマスターすることは一生かかる、
あるいは一生かかっても卒業できないかもしれないと言われている
当スクールのサムンプライコースはその膨大な内容を背景にしつつ、タイ式マッサージ師が行うことのできる範囲でのサムンプライの応用に絞って効率よく履修していただけるように作られています
詳しくはスクールのご案内 サムンプライコースをご覧下さい