リフレクソロジー


  • リフレクソロジーとは
    Reflex(反射)と-logy(「学」・「理論」を表す接尾語)が合わせられた現代造語で、反射療法または反射学と呼ばれている  東洋に古くからあるつぼや鍼治療と異なり、足の裏に反射区のゾーン=面を想定し、その各ゾーンと体の特定の臓器や骨格が関わり合っていると考え、 足の裏を刺激して特定のシステムや体全体の調子を整えていく方法である
    リフレクソロジーは、薬や外科治療のみに頼らずに、体内の各部分を刺激しその機能を発揮させることによって、人が本来持っている自然治癒力を高め、 病気の元となるストレスの解消を図り、心身のバランスを整えていくトリートメントである
    また、足裏観察からの体内各器官の状況把握は病状の早期発見に役立つし、血液やリンパ液の流れを健全にし「病気になってから医者にかかる」のではなく、 「病気を予防し病気にならない」など予防医学的な要素を持っている
  • 反射区と基本原理
    足裏には体の大部分の臓器や器官の反射区があり、体の特定部分の状態は、足裏の反射区に、まるで報告がなされているように呼応している  また、その反射区を刺激することによって、対応している臓器や器官が活性化されるという考え方を基に行う  その方法は、足裏、側面、背面にある反射区に、手指や棒で圧力を加えていく
  • 歴史
    4,000~5,000年前から、足の裏を刺激すると体にとってよい影響があらわれるという考え方、治療法は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、 など世界各国にあった 一般的なリフレクソロジーの理論は中国が起源とされている しかし、古代エジプトやアメリカ先住民のある部族は、足裏を使った同様の方法を、 長い間使ってきたことも知られている

    現代リフレクソロジーの基礎を築いた人は、”10の縦割りゾーン”を提唱したアメリカ人のフィッツジェラルド博士(Dr. W. Fitzgerald,1872-1942)といわれている この理論を使用することによって、患者の健康状態をチェックすることに役立てた 彼は、反射区への適度な圧力は、対応する体の部分の症状を軽減すると唱えた  当時これを”ゾーンテラピー(Zone therapy)”と呼んだ その数年後もう1人の医者ジョー・シェルビー・リレイ(Joe Shelby Riley) 氏は、足裏と手の反射区地図を発表した  彼はこれを”ゾーンリフレックス(Zone Reflex)”と呼んだ

    また、フィッツジェラルド博士の助手のユーニス・イングハム女史(Ms. Eunice Ingham)は足裏に体の臓器や器官を描いたチャ-トを作り、従来の”ゾーンテラピー(Zone therapy)” を改め、初めてリフレクソロジー(reflexology)という言葉を使った 今までの一定の圧力を持続的に与え続ける方法から、圧力を変化させながら押すことで更に効果をあらわすことを発見した  その後ユーニス・イングハム女史の生徒である、ドイツのハンネ・マルカート女史(Ms. Hanne Marqardt)がドイツで、ドロスィー・ベイリイ(Ms. Dorothy Bailey)が英国で研究・臨床を重ね、 教育にも尽力し、世界各国にリフレクソロジーが広がっていった